「自律神経系」は循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、および代謝のような生命維持に必要な反射的な機能をコントロールし、ホメオスタシス(からだのバランスを良好で一定な状態に整える)に重要な役割を果たしています。自律神経系には『交感神経系』と『副交感神経系』の2つがあり、お互いに影響し合っています。これらはいずれも、内分泌系や免疫系にとても深く関係しています。
皮膚の電気抵抗(反応良導点)を体表から計測することにより、全身領域の交感神経機能を測定することができます。痛みは全くありません。心臓ペースメーカーや人工関節などが埋め込まれていても大丈夫です。その結果から交感神経と副交感神経の活動状態を判定して、より良いレベル・バランスに整えてゆきます。
これまで、皮膚などの五感への刺激(物理療法、鍼治療、アロマテラピー、視覚刺激、音楽など)により心身機能を改善・維持する治療は、古くから知られています。現代では〈体性-内臓反射〉などで説明が試みられていることより、さまざまな方法で五感を刺激して、副交感神経の働きを強化してゆきます。